山の怖さは、異世界の怖さに通じる物がある。だから、単に怖いだけではなく、ちょっと謙虚な気持ちになる。自分の周りにある世界で自分が増長しているのでは無いかと感じるから。 自分のルールや肩書きが通用しないをたまに訪れてみるのも面白いかも知れない。 とある、南からの下山中、長い林道をとぼとぼ歩いていると、下から上がってくる親子?が向こうに見えた。 もう夕方で暗くなってくるのに?と思っていたら、カーブの死角で見えなくなった。 すれ違う距離まできたが、見当たらない。(人里まで2時間の距離)やっぱ遅いから、戻ったかな、とも思うが、けっこう健脚の私が 追いついてもいいのにとも思う。脇道は無い状況。 不思議に思って歩いていると、頭上で枝の折れる音が。 山側の斜面を見上げると、かなり上の大木に、その親子が枝に腰掛けて、無言で遠くを見ていた。 なんか、この世の者で無い感じがして、心臓がドキドキ、走ってその場から離れました。 まあ、物理的には可能だけど、不自然な体験でした。
・・・・・・あれはいったい? 422 名前:コピペ 投稿日:03/04/11 13:02 怖くないですが不思議な話 366 :山での話 :03/04/11 06:18 今の年代の人に、狩りをした事のある人は少ないでしょう。 昔、私は祖父に連れられて、狸を捕る為に数度、山にトラバサミを仕掛けに行った事があります。 山にも色々な約束事があります。うろ覚えですが、女山でしたので立ちションベンは、女神様に見える様に頂を向いてする事 (性器を見えないように隠すと女神様が怒って、山に遭難します)とか、お弁当は半分食べたら残りは家まで持って帰る事とか、 狸の後足は、1本は女神様に御供えする事とか、他にも細かな注意が沢山あったはずでした。 ある夏休みの日、祖父の家に遊びに来ていた私は、川に泳ぎに行こうとして、気が付くと何故か山の中に居ました。 昼御飯前に出たはずなのに、あたりは真っ暗で、訳が判らず泣いてしまいました。どのくらい泣いていたでしょう? 辺りがスゥ〜っと明るくなって、顔を上げると、目の前に青い光が浮いていました。 その光は優し、暖かくて、何故か彼女が助けてくれるのだと解りました。そして、漂い始めた光に付いて行き、山の麓に下りました。 山の麓には幾つもの懐中電灯の光が集まっていました。その中に祖父の姿を見つけ、「おじいちゃん」と声を掛けると、祖父は飛んで来て私を抱きしめました。 そしてすごい剣幕で怒り始めたのです。私が帰ってきたのは、家を出た翌日の夜でした。その時です。私は変な事に気が付きました。 私はたった今山の麓に降り立ちました。ですが、周りを見回すと、そこは山から1キロ程離れた祖父の家の前だったのです。 青い光は何時の間にか消えていました。 その事祖父に話すと、祖父は宴会をすると言って近所の男の人達だけでご馳走を持って、山の祠の前で宴会をしました。 僕や、従兄弟達、近所の男の子達も付いていきましたが、皆お酒を飲み、歌って楽器を奏で、踊って、大騒ぎでした。 後で聞いたのですが、「女神様が最近、人が山に入らないので寂しくなってお前を呼んだのだろう」と祖父達は言いました。 その後、他にも一晩だけ、山へ消えた男子が出た事から、毎年夏祭りの後には山の祠で宴会をする様になったそうです。 423 名前:底名無し沼さん 投稿日:03/04/11 21:53 何度読んでも「顔を上げると、目の前に青い光が浮いていました」の ところで鳥肌がたつんですけど・・・ 424 名前:底名無し沼さん 投稿日:03/04/12 07:29 久しぶりに行った山や丘が、土砂砕石採集でそっくり無くなってたりする。 人間の行いが一番怖い。
192 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/02/02 09:03 もう一つ、実体験ではないですが昔からよく聞く登山者の話です。 秋になると登山シーズンです。 よく墜落が登山シーズンには起きるそうです。 そのご遺体は頭が割れている為スイカと呼ばれるそうです。 しかし秋に墜落事故をして逝かれても、ご遺体は雪のため春まで放置されるようなのです。 中には発見されることなく、忘れ去られているご遺体もあるそうです。 万年雪の中にもあるときがときたまあるようなのですが・・・ その登山シーズンの秋、登山部では 「スイカを見たら振り向くな。振り向いたら自分もスイカになる。」 ということがよく言われるそうです。 そしてこれは実際に体験した方の話なのですが・・・ 山の尾根を歩いていると向こうから数人の集団が歩いてきました。 先頭の人間が「スイカだ!」と叫んだそうで、皆がその集団に向かって会釈をしました。 大学のサークルの1年だったその方は訳も分からず会釈をしました。 会釈をし終わってその集団が横を通り抜けようとすると、頭がクシャクシャに潰れていたそうです。 驚いたその方は慌てて振り向こうとしましたが、後ろの先輩が 「振り向くな!」 と大声で怒鳴るので何かあると感じたその方は興味を抑えて無事に山頂の宿舎にたどり着けました。 その方はスイカのことについては後から聞いたようです。もしもあのまま振り返っていたら・・・ 前後を登山経験者の長い方で真ん中を経験の浅い方という並び方で登るのは、スイカのためでもあるようです。 先頭の方がスイカであることを知らせ、最後尾の方が振り向かないように監視をする為に。 90 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/01/07 20:29 俺は霊体験も無いが、ただ一つ不思議な話を親父から聞いた。 親父は真面目で嘘をつく様な人間ではない。 毎朝、山仕事で家の近くにある山に行くのが日課になっており、 その日も山で作業をしていた。 人の声が聞こえるから、声のする方に向かったが、声のする方 との距離は縮まらず姿形は全く見えないが、聞こえる声は、 “今日は三人の客が来るから大急ぎで支度をしなきゃならない” と言っている。一体何事なのかと訝しんでドンドン山奥に入って いくと、突然声は聞こえなくなり辺りはシーンと静まり返り、 今いる所が何処か全く分からない。 ふと、川の流れる音が聞こえ、その方向に進んでいくと、 小川の向こう岸に蛇・蛙・鼠・鳥など色々な動物の屍骸が、 三つこんもりとした山の形に積まれている光景が現れた。 それを見た親父はどこをどう走ったか、もう無我夢中で駆け、 蒼白の顔をして家に辿り着いた。 それ以来、親父はその光景を見た山に入ろうとはしなかったんだ。 407 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/03/12 17:56 親父に聞いた話。 30年くらい前、親父はまだ自分で炭を焼いていた。 山の中に作った炭窯で、クヌギやスギの炭を焼く。 焼きにかかると、足かけ4日くらいの作業の間、釜の側の小屋で寝泊まりする。 その日は夕方から火を入れたのだが、前回焼いた時からあまり日が経っていないのに、 どうしたわけか、なかなか釜の中まで火が回らない。ここで焦っては元も子もないので、 親父は辛抱強く柴や薪をくべ、フイゴを踏んで火の番をしていた。 夜もとっぷり暮れ、辺りを静寂が支配し、薪の爆ぜる音ばかりが聞こえる。 パチ・・・パチ・・パチ・・・ ザ・・・ザザザ・・・ 背後の藪で物音がした。 獣か?と思い、振り返るが姿はない。 パチ・・・パチン・・パチ・・パチ・・・ ザザッ・・・・ザザ ザ ザ ザ ザ ァ ァ ァ ァ ――――――――――― 音が藪の中を凄いスピードで移動しはじめた。 この時、親父は(これは、この世のモノではないな)と直感し、振り向かなかった。 ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ ザ 音が炭釜の周囲を回りだした。いよいよ尋常ではない。 親父はジッと耐えて火を見つめていた。 ザ・・・ 「よお・・何してるんだ。」 音が止んだと思うと、親父の肩越しに誰かが話しかけてきた。 親しげな口調だが、その声に聞き覚えはない。 親父が黙っていると、声は勝手に言葉を継いだ。 「お前、独りか?」「なぜ火の側にいる?」「炭を焼いているのだな?」 声は真後ろから聞こえてくる。息が掛かりそうな程の距離だ。 親父は、必死の思いで振り向こうとする衝動と戦った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−− 408 :407 :03/03/12 17:58 声が続けて聞いてきた。 「ここには、電話があるか?」 (なに?電話?) 奇妙な問いかけに、親父はとまどった。。 携帯電話など無い時代のこと、こんな山中に電話などあるはずがない。 間の抜けたその言葉に、親父は少し気を緩めた。 「そんなもの、あるはずないだろう。」 「そうか。」 不意に背後から気配が消えた。時間をおいて怖々振り向いてみると、やはり誰も居ない。 鬱蒼とした林が静まりかえっているばかりだった。 親父は、さっきの出来事を振り返ると同時に、改めて恐怖がぶり返して来るのを感じた。 恐ろしくて仕方が無かったが、火の側を離れる訳にはいかない。 念仏を唱えながら火の番を続けるうちに、ようやく東の空が白んできた。 あたりの様子が判るくらいに明るくなった頃、 祖父(親父の父親)が、二人分の弁当を持って山に上がってきた。 「どうだ?」 「いや、昨日の夕方から焼いてるんだが、釜の中へ火が入らないんだ。」 親父は昨夜の怪異については口にしなかった。 「どれ、俺が見てやる。」祖父は釜の裏に回って、煙突の煙に手をかざして言った。 「そろそろ温くなっとる。」そのまま、温度を見ようと、 釜の上に手をついた。 「ここはまだ冷たいな・・」そう言いながら、炭釜の天井部分に乗り上がった・・・ ボゴッ 鈍い音がして、釜の天井が崩れ、祖父が炭釜の中に転落した。 親父は慌てて祖父を助けようとしたが、足場の悪さと、立ちこめる煙と灰が邪魔をする。 親父は、火傷を負いながらも、祖父を救うべく釜の上に足をかけた。 釜の中は地獄の業火のように真っ赤だった。火はとっくに釜の中まで回っていたのだ。 悪戦苦闘の末、ようやく祖父の体を引きずり出した頃には、 顔や胸のあたりまでがグチャグチャに焼けただれて、すでに息は無かった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−− 409 :407 :03/03/12 18:00 目の前で起きた惨劇が信じられず、親父はしばし惚けていた。 が、すぐに気を取り直し、下山することにした。 しかし、祖父の死体を背負って、急な山道を下るのは不可能に思えた。 親父は一人、小一時間ほどかけて、祖父の軽トラックが止めてある道端まで山を下った。 村の知り合いを連れて、炭小屋の所まで戻ってみると、祖父の死体に異変が起きていた。 焼けただれた上半身だけが白骨化していたのだ。 まるでしゃぶり尽くしたかのように、白い骨だけが残されている。 対照的に下半身は手つかずで、臓器もそっくり残っていた。 通常、熊や野犬などの獣が獲物の臓物から食らう。 それに、このあたりには、そんな大型の肉食獣などいないはずだった。 その場に居合わせた全員が、死体の様子が異常だということに気付いていた。 にも拘わらす、誰もそのことには触れない。黙々と祖父の死体を運び始めた。 親父が何か言おうとすると、皆が静かに首を横に振る。 親父は、そこで気付いた。これはタブーに類することなのだ、と。 昨夜、親父のところへやってきた訪問者が何者なのか? 祖父の死体を荒らしたのは何なのか? その問いには、誰も答えられない。誰も口に出来ない。 「そういうことになっているんだ。」村の年寄りは、親父にそう言ったそうだ。 今でも、祖父の死因は野犬に襲われたことになっている。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−− 411 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/03/12 18:13
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