Shiba00
software †
- そんな感字(2001/2 作) そんな感字の遊び方
キーボードによる日本語入力について考える作品
鑑賞者が、普通にローマ字入力していくと、ひらがなが現れる。ひらがなはボールの様に画面内を飛び回る。ひらがな同士がぶつかるとその読みを持つ漢字に強制的に変換させられる。例えば、「あ」と「か」がぶつかれば、その読みを持つ漢字例えば「赤」に変換する。自分が、打ち込んだ文章は、勝手にぶつかり、自分の意図を離れた文章になっていく。頭の悪いワープロを作りたかった。
- Bugs make a Masterpiece (2001/10作)
詳しい説明は、↑こちらにあります。
このファイルをダウンロードして、実行してください。lifegame.jar
(要Javaランタイム環境1.4 ランタイム環境はここからダウンロードしてください。右下のGET IT FREEからJAVAのランタイム環境が手に入ります。)
こんな話がある。チンパンジー100匹が、一心不乱にタイプライターを叩いたら、シェークスピアの「オセロ」(リア王だったかな)は出来上がるか?まあ、人工無能に関するお話でしょうが。この作品は、その通り、ライフゲームの虫たちが、詩を作ることが出来るかどうかを、テーマにしています。ライフゲームは、他のライフが何処にいるかによって自分の生命を決定します。ついでに虫たちは、自分の周りの虫の状態に応じて、アルファベットを持ちます。そのアルファベットは集められて、一列の文字列になり、その中から英単語が抜き出されます。抜き出された英単語は、右に集められやがて、それは詩を形作っていく。
- モールス信号作曲ソフト(2003/3作)
MorseCodeMusicComposer
このファイルをダウンロードして、zipファイルを解凍した後、morseCode.jarを実行してください。MorseCode.zip
(要Javaランタイム環境1.4 ランタイム環境はここから
モールス信号は今ではあまり使わなくなってしまったけれども、昔はコミュニケーションの道具として用いられた。
この作品はそのモールス信号を、音楽として利用しようと考えた作品。トン・ツー・トン・ツーと言うリズムは、やがてリズムパターンになるのではないかと考えて造った。
ファイルからサンプルを選んでもらうと、概要が分かります。早めに、取り扱い説明書は用意しますので、少し待ってください(と言っても修論あけまで出来ないと思います)。
Night for Java Technology のイベントにて、IBM賞を頂きました。ありがとうございました。
読み物 †
- I Agree 2004/01/29)修士論文 thesis.pdf
修士論文
この論文は、自分が作ってきた作品をもとに、次の二つのことを考
えている。一つは自分の決定の結果、何が起こるのか不明確になってい
ること。私たちは、自分の同意や決定の結果、どの様に他者に影響を与
えるか解らない「責任のインフレーション」という事態を抱え込んでい
る。もう一つは、同意やルールが遍在化し、もの凄い勢いで増大してい
ること。このことは、「ルールのインフレ」を引き起こしている。
この二つの事象が繋がっていることをルーマンの信頼の概念をもと
に明らかにしている。複雑に機能分化した社会では、他者の行いをいち
いち細かく確認することは不可能なので、他者の行為を、便宜上信頼す
ることにして、社会を回している。けれども科学技術の発達により、他
者の行為(或いはミス)が人類を滅亡させうる程の影響力を持つ現代で
は、その他者の行為を信頼するために、出来ることを制限しようとする。
その結果、自由は制限されることになる。自由の無い社会に於いては、
本来厄災を引き起こすと恐れられてきた「バグ」が逆説的に自由を呼び
込むことになる。
バグがある世界の良い世界であると無茶なこと言っている。
- 「es」レビュー(2003/1)
Diatxt.8月号に載った。多分、ミルグラムのアイヒマン実験や監獄実験を元にしている。人は以下に、責任を回避できる状況に陥ったら、暴力的な存在になるかを描いている。本来囚人より自由なはずの看守がより、役割に合致するために暴走し始めるのが恐ろしい。
囚人には、囚人としてのルールがあるが、看守には秩序を守れと言う曖昧なルールしか無いが故に、相対的に自由な看守の方が囚人よりも先に、人格が崩壊する。エーリッヒフロムの悪について?だっけ、の理論、「自由であるが故に、自由の重苦しさに耐えかねて、全体主義が生じた」と言う命題を思い出した。
- 母性の研究mothershood.pdf(1999/3)
大学時の卒業論文、児童虐待を調べていくうちに、
子供を愛し慈しむという母性の概念自体が母親を苦しめ 、
虐待へと駆り立ててしまうという現象を研究した。
今読むとずいぶんアラが目立つ。恥ずかしいがあえて公開してみた。
- ストーカーの心理について(1998/3?位だと思う。大学三年次の進級論文だった。
この論文では、ストーカーと被害者の関係を、「異性関係」ではな、「母子関係」として捉えなおしている。ストーカーは常に自分を承認してくれる他者として、被害者に近づくのでは無いかと考えた。
最後の被害者が、ストーカーの治療に協力すべきと書いたのは、「暴論だ」と大分、議論の的になった。確かにそんな側面は否定できない。ちょっと加害者に同情しすぎていると感じる。
ただ、言いたいのは、犯罪者だからと言って投獄していればこの性癖?は治るのかという疑問から、このような文章を書いた。被害者の人にしてみればたまったものでは無いだろう。その通りだと思う。
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