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面白いコンテンツを作るところは、総じてブラックであると言う話

ミクの日大感謝祭の話

3月にあった初音ミクのライブコンサート「ミクの日大感謝際」の舞台裏を紹介する東京MXテレビの番組を見ていた。その中で、舞台監督の人が、何日も寝ていないと紹介されるシーンがあった。総じて、面白いコンテンツを作ろうとする人たちは、色々なものをかなぐり捨てて、作品を作ることに熱中する。しかし、一方で多く人たちが体や心を壊して、退場を余儀なくされる。どうして、この様になるのか書いて見る。

かけた手間に対して、クオリティの向上はどんどん鈍化して行く

作品のクオリティとかけた手間の関係を図示するとこうなる。

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最初は、手間に対して品質は、ぐんぐん上がる。しかし、その後、かけた手間に対して、品質の上がり具合は、どんどん鈍化する。たとえるなら、テストで、40点から60点にするのは易しい。しかし、60点から80点にするには結構努力が必要で、さらに80点から100点にするには何倍も努力が必要だ。

面白いコンテンツと普通のコンテンツの差は、あまり大きくない、しかし、そのためにかかる手間は物凄く大きい。その結果として、舞台監督は何日も徹夜し、クリエイターは、場合によっては退場を余儀なくされる。

番組の中でも、初音ミクの踊りのモーションをつけている際に、セガのCG製作のリーダーが本番では見えない角度での踊りのチェックをしていた。本番では見えないのだから、合理的に考えれば無駄な作業なのだが、この作業をすることで、全体としての統一感が出るそうだ。また、遠藤雅伸が、ゼビウスを作ったときにも、架空の言語ゼビ語と言う言葉を作ったそうだ。ゼビウスはシューティングゲームなので、ゲーム中にゼビ語は、まったく出てこない。

問題は、この合理的な視点では無駄とも言える努力をどう考えるかだ。この様な無駄とも言える努力を続けることで、確かにコンテンツは品質は高まっていくのだろう。上の例で言うなら、95点から96点にする際の努力に似ている。物凄く手間がかかる割りに、品質は少ししか向上しない。95点から96へ、たかが一点なのか、それとも、100点に、あと5点から4点に近づいたと考えるのか。

クリエイターのとってワークライフバランスとは何か?

ニコニコ超会議の言論コロシアム2日目、東浩紀とひろゆきの対談の際に、担当番組のディレクターが、サラリーマン化してしまってつまらないと言う話をしていた。いわく終電で帰りたがるのだそうだ。上の例で見たように、品質を高めるためにぎりぎりのことをすれば、徹夜や休日出勤も逃れられないだろう。しかし、一方で、結婚したり子供がいたりした場合、そのような生活はすべて捨てなければならない。 ここら辺は答えの出ない問題で、どちら良いとも言えない。

Category: [コンテンツ][作品日記/Category/作品] - 21:08:09

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Last-modified: 2015-02-01 (日) 14:38:24 (1026d)