書評
陸軍において満州国を民族和平の理想郷にしようとした男の物語。伝記である以上、あくまで石原莞爾よりの記述であることは十分考慮しなければいけない。日本とアメリカ、日本とアジアの関係について考えていたのだと思われる。やっていることはそこまで正義だとは思えない。奇人と言われればそうだろうとしか言えないような気がする。